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  2. 2012.07.28 桑野太陽光発電所20周年で当社多山社長が感謝状を頂きました。

エネゲート 近況報告 New's

株式会社エネゲートよりの近況報告

桑野太陽光発電所20周年で当社多山社長が感謝状を頂きました。

桑野理事長から感謝状を授与される多山社長

 去る7月28日、「桑野太陽光発電所」が運転20周年を迎え、交野市中田市長はじめ大学教授や発電システム・住宅メーカーおよび太陽光発電技術研究組合、関係者ら約70名が参加して記念式典が開催されました。

 太陽光発電技術研究組合の桑野理事長(元三洋電機社長)は、20年前、ご自宅に太陽光発電システムを設置され、発電した電気を自宅で使用し、余った電気を電力会社へ売電するという、日本で初となる個人による「太陽光発電所」を開設されました。発電式はNHKにも取材されるなど、当時大きな話題を集め、このシステムが元気に20年稼動したら盛大にお祝いをしましょうという桑野理事長の約束が現実のものとなり、今回の記念式典開催の運びとなりました。
 記念式典では、来賓の挨拶に続き、功労者に対し感謝状が贈呈されましたが、当時、関西電力の配電課長として電力系統連係を担当していた当社多山社長も、 自ら工事を指揮、実施した功績を讃えられ感謝状を頂きました。
 多山社長は挨拶で「20年前、桑野博士の太陽光発電に対する強い信念に私自身も共感し、日本初の「逆潮流ありの低圧系統連系」に前向き積極的に取り組むことといたしました。手探り状態で、系統連系技術基準を日本で初めてとりまとめましたが、この関西電力のルールをベースに、現在のパワーコンディショナーの認証制度や系統連係の技術基準が国家レベルで整備され、太陽光発電の普及につながったものと思っております。また現場での保安と作業安全の確保のためのルールや、社内の仕組みも整備し、現在では約15万軒に達する太陽光発電所が安全に系統連系運転されております。さらに当時は何も決まっていなかった買い取り制度も最近整備が進み、太陽光発電の普及に追い風となっております。
 住宅用の太陽光発電は、 今後ますます普及拡大が予想される小規模分散型電源と原子力・火力・水力などの大規模集中電源にはそれぞれメリット・デメリットがあり、うまく組み合わせるための スマートグリッドの構築や、電気を賢く使っていただくためのスマートメータの設置も、この桑野太陽光発電所から拡がっていくことを願っております。」と述べました。
 桑野太陽光発電所は、今回の20周年に際して屋外の電力線を二重構造配線に変更交換しましたが、それ以外の太陽電池モジュールやパワーコンディショナー等は一度も故障せず、 20年間安定した発電を続けており、参加された大学教授や、メーカーの研究者の方々からもその耐久性・安定性を大いに評価されています。
 桑野理事長は、「さらに20年この太陽光発電を稼動させ、40周年のお祝いをしましょう」と参加された皆さんに誓い、記念式典は終了しました。
 当社では千里丘事業所において、太陽光発電システムを含めたスマートグリッド実証設備を建設し、関連製品の研究・開発をすすめています。
 今回20周年を迎えた桑野太陽光発電所とともに日本の太陽光発電の普及拡大と電力の安定供給に貢献していきたいと考えています。